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- 胃内視鏡検査
※2020年度、2週間前から体調不良の方や、新型コロナ感染症拡大状況によっては、内視鏡検査ができない場合がございます。事前に電話等でご確認ください。
経鼻内視鏡検査とは
鼻から細いスコープを挿入して胃を検査するのが経鼻内視鏡検査(胃カメラ)です。
口からスコープを挿入する経口内視鏡では、「オエッ」と声を出し、不快になることがあります。これは、舌根部にスコープが擦れることで引き起こされる咽頭反応が原因です。
一方、経鼻内視鏡は鼻腔を通って食道に入りますので、スコープが舌根部に接触することはほとんどありません。「オエッ」という咽頭反射も起きづらいため、スムーズに検査を進行できます。
経鼻内視鏡検査の特徴
検査前には鼻腔に麻酔を施しますので、検査中に痛みを感じることはほとんどありません。
口を開き続ける必要もありませんので、マウスピースは不要です。検査中も、口からの呼吸はできますし、会話も可能です。鎮静剤などの全身麻酔も不要のため、検査後は日常生活にすぐ戻ることができます。
- 検査前に、ウイルス等の感染症の血液検査を行うことがあります。
- 感染症防止策として、お一人ずつ、使い捨て物品の使用、内視鏡スコープは完全滅菌したものを使用しています。
- 病理組織検査のための生検をした後は、運動や刺激物(アルコール・香辛料)などは控えていただきます。
- 血液がサラサラになる抗血小板剤や抗凝固剤などのお薬を内服している方は、予約時にお伝えください。
経鼻内視鏡検査の流れ
1.検査前日
午後9時までに夕食(消化の良いもの)を済ませてください。それ以降は、水や色の薄いお茶以外のみ飲んでいただけます。常用薬の服用は問題ありません。
2.検査当日の朝
起きてすぐにコップ一杯(150ml以上)の水を飲んでください。朝食は抜き、検査の時間までは、お水やうすいお茶以外の飲み物は口にしないでください。特に、コーヒーやミルクティー、牛乳などの乳製品、色の濃い飲み物、果汁入りのジュースはお控えください。
3.検査前の準備
検査をスムーズにおこなうため、お薬を飲んでいただいて胃の中の泡を取り除き、きれいにします。
4.鼻(と喉)への麻酔
検査直前に麻酔を施します。鼻腔を広げる点鼻薬をスプレーで入れ、麻酔薬を鼻に垂らします。しばらくすると鼻腔から喉まで麻酔されます。胃カメラのスコープを挿入する前に、細いチューブを挿入しスムーズに挿入できるか確認します。
5.経鼻内視鏡検査
検査中は胃が張るため、ガードルやコルセットを着用されている方は、検査前に外すようにしてください。検査は約10~15分となり、その間も医師との会話が可能です。医師がモニターを見ながら説明しますので、質問や不安があればお話しください。
6.検査終了
検査後は、喉の麻酔が取れるまで飲食はお控えください。診察室で、医師より画像を見ながら詳しい説明をいたします。薬が必要な方は処方されます。ピロリ菌の検査が必要な方は、喉の麻酔が取れてからになります。
なお、こちらの検査は予約制となっており、医師による診察が必要となります。
経鼻内視鏡検査が受けられない場合
- 鼻腔が両側とも非常に狭い場合は、内視鏡の挿入が難しくなることも考えられます。その際は、経口内視鏡へ変更になります。経鼻用の細い内視鏡スコープですので、以前の経口検査よりは楽に受けられます。
- 鼻に内視鏡を挿入する際に、数パーセントの方が鼻から出血をしますが、検査後に押さえることで血は止まります。
- 検査後、鼻を強くかむことは控えてください。